3月1日にご報告した新規事業評価の結果が「妥当」との判断を頂きました。
今後、大きな事業として実施され、
地域の皆様のための、大切なインフラとなります。

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・苫小牧東港区浜厚真地区
複合一貫輸送ターミナル整備事業
・日高自動車道 静内~東静内
・帯広広尾道 豊似~広尾
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【苫小牧東港区浜厚真地区
複合一貫輸送ターミナル整備事業】
事業規模145億円
北海道の物流の拠点としての機能強化、トラックドライバーの負担軽減、
災害時の物流拠点としての利用など、見えにくい部分ではありますが、
北海道民の生活に大きなメリットとなります。
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【一般国道235号(日高自動車道)
静内三石道路(静内~東静内)】
事業規模520億円
日高町厚賀より東へは、
現在、国道235号線のみしか道路がありません。
今回の評価により、東静内までの延伸が決まりました。
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日高道静内三石道路静内―東静内間は、
新ひだか町静内神森―同町東静内を結ぶ8kmが事業区間。
全体事業費約520億円を見込み、
計画交通量は1日当たり7700台を想定し、
静内三石道路静内~東静内間は延長2kmのトンネル1本、
橋長450mの橋梁1基などを計画しております。
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東静内から苫小牧まで1時間ほどになり、
1分1秒を争う高次医療にも大きな期待ができるほか、
高規格道路による安全な走行、軽種馬輸送の安全性、
災害などで国道235号線が使えない時などの流通確保など、
地域の方々にとって、とても大切な道路になります。
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【一般国道236号(帯広・広尾自動車道)
大樹広尾道路(豊似~広尾)】
事業規模480億円
十勝管区の事業にはなりますが、
日高東部と帯広方面との流通に、
大きく関与する道路となります。
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◎それぞれ、評価の詳細は以下の通りです。
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【苫小牧港東港区浜厚真地区
複合一貫輸送ターミナル整備事業】
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①北海道における農水産業の振興及び農水産品の安定的な国内供給
本事業の実施により、トラックドライバーの労働規制に応じた
フェリーのダイヤ設定を可能とすることで、
北海道産の農水産品の移出が可能となり、
北海道における農水産業の振興はもとより、
我が国の農水産品の生産基盤の強化及び安定的な国内供給に寄与する。
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また、「第6期北海道農業・農村振興推進計画」
(R3.3北海道)に位置付けられた、
国民全体の食、道民生活や地域経済を支える
力強く魅力ある農業・農村の確立に寄与する。
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②地域産業の振興等
本事業の実施により、農水産品の他、製鉄に必要な
かんらん岩や地域の生活物資等の安定した取扱いが可能となり、
地域産業の振興等が図られる。
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③トラックドライバー不足等への対応
本事業の実施により、近傍の苫小牧港を利用した
海上輸送が可能となることで、
トラックドライバー不足や高齢化等、
将来的な輸送力不足が懸念される中、
北海道内のみならず、本州も含めた
国内物流を安定的に支えるフェリー輸送網の構築が図られる。
また、トラックドライバーの休息確保や労働時間の短縮など、
労働環境の向上が図られる。
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④被災時における社会・経済活動の維持、地域の安全・安心の確保
本事業の実施により、被災時においても
耐震強化岸壁を活用した海上輸送が可能となり、
背後企業が事業を継続し社会・経済活動を
維持することが期待される。
また、緊急物資輸送が可能となり、
地域の安全・安心を確保することが期待される。
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⑤排出ガスの削減
本事業の実施により、陸上輸送距離が短縮され、
CO2の排出量が減少することで、
カーボンニュートラルの実現に寄与する。
また、NOxの排出量が減少することで、大気汚染の防止に寄与する。
(CO2減少量:433t-C/年、 NOx減少量:7t/年)
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【一般国道235号(日高自動車道)
静内三石道路(静内~東静内)】
効果1 信号交差点の回避により、速達性が向上する。
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【信号交差点数】
現況7箇所→整備後0箇所[全て回避]
効果2 線形不良区間の回避により、安全性が向上する。
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【線形不良箇所】
現況2箇所→整備後0箇所[全て回避]
効果3 高次医療施設を有する苫小牧市への速達性及び安定性向上により、
安心できるくらしを支援する。
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【所要時間(苫小牧市立病院~新ひだか町(東静内地区)】
現況72分→整備後59分[13分短縮]
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【60分圏カバー人口(新ひだか町)】
現況0%→整備後61%
効果4 函館港へのアクセス向上により、
軽種馬輸送の速達性や安全性が向上し、
地域の基幹産業である軽種馬産業を支援する。
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【所要時間(新ひだか町~函館港)】
現況271分→整備後255分[16分短縮]
効果5 津波浸水範囲を回避し、
大規模災害発生時に信頼性の高い道路ネットワークを確保する。
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【津波浸水区間の回避】
現況7.8km→整備後0.0km[全て回避]
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【代替路の確保】
現況:未確保→整備後:確保
<道路ネットワーク防災機能評価結果[注2]>
・改善ペア数:21(8)
・脆弱度〔防災評価ランク〕
0.95(C)→0.95(C)(1.00(D)→1.00(D))
・累積脆弱度の変化量:▲334.39(▲77.29)
・改善度:通常時0.09(0.06),災害時0.00(0.00)
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【一般国道236号(帯広・広尾自動車道)
大樹広尾道路(豊似~広尾)】
効果1 信号交差点の回避により、速達性が向上する。
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【信号交差点数】
現況5箇所→整備後0箇所[全て回避]
効果2 別線整備により
防災点検要対策箇所(地吹雪)、事故危険区間を回避する。
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【地吹雪発生箇所の回避】
現況2箇所→整備後0箇所[全て回避]
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【事故危険区間の回避】
現況2箇所→整備後0箇所[全て回避]
効果3 帯広市高次医療施設への速達性が向上する。
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【帯広市高次医療施設60分圏(冬期)南十勝カバー人口】
現況12,700人(64%)→整備後17,600人(89%)
効果4 十勝港へのアクセス向上により、物流の効率化が図られ、
全国の食料供給を支える十勝・オホーツク圏の地域産業を支援する。
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【所要時間(帯広市~十勝港)】
現況83分→整備後74分[9分短縮]
効果5 津波浸水予測範囲を回避し、
災害時の信頼性の高い道路ネットワークを構築する。
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【津波浸水予測範囲の回避】
災害時の孤立人口
現況約6,000人→整備後約200人
効果6 速度向上や事故率低減など、
交通環境の改善・輸送効率向上により、地域の産業振興に貢献する。
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【所要時間(帯広市~広尾町)】
現況88分→整備後77分[11分短縮]
<道路ネットワーク防災機能評価結果[注2]>
・改善ペア数:10(5)
・脆弱度〔防災評価ランク〕
0.60(C)→0.30(C)(1.00(D)→0.40(C))
・累積脆弱度の変化量:▲29.53(▲29.53)
・改善度:通常時0.05(0.04),災害時0.32(0.60)ㅤ
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